7のスマブログ

自分の考えを言語化する事でよりスマブラを楽しみたい!

なぜスマブラを遊ぶのか

最近、スマブラをするよりも考え事をしたり、Wikipediaデイヴィッド・ヒュームについて調べてたと思ったらバートランド・ラッセルをいつの間にか読んでいたり。

そんなことをしていると、ぼやけていて前は知覚できなかった疑問が浮かんだりしてきた。

なぜ遊ぶのか

元来遊びは非生産的なものだ。ともすれば私は、返さねばならない図書館の本、学業、年金の書類、なぜほっぽって遊ぶのか。一度沸いてしまった疑問は解決せねば他の事がなかなか手につかない性分なのでここ数日、暇なときに調べていた。

まずは言葉の意味を調べた。[遊び]検索だ。なるほど、「なぐさみをすること」らしい。なぐさみの意味は「気晴らし。楽しみ。」

気晴らしの意は「憂鬱な気持ちを発散させること。」

楽しみの意味は「たのしいと感じること。たのしむ物事。趣味や娯楽。」らしい。

なるほど。まったくわからん。憂鬱な気持ちなどなさそうな乳幼児ですら遊ぶし、趣味とは習慣的なあそびだろうから遊びの意味は習慣的な遊び…堂々巡りだ。ふーむ、言語ゲームか。

となれば、違うアプローチだ。Wikipediaに参考になりそうなものが沢山あった。

オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガ

ホイジンガは、人間を「ホモ・ルーデンス」(遊ぶひと、遊戯人)と呼び、遊び(ルードゥス)こそが他の動物と人間とを分かつものであり、政治、法律、宗教、学問、スポーツなど、人間の文化はすべて「遊びの精神」から生まれた、あるいは、あらゆる人間文化は遊びのなかにおいて、遊びとして発生し、展開してきたものであると主張した】

最近知ったことだが、カメラの起源はピンホールの空いた箱に付けたすりガラスに風景を写すだけのものだったようだ。ガラスに映った風景で画家が絵をかいていたそう。

それがそのうち、感光板に画像を固定できるようになり、今では電子的に記憶するデジタルカメラが当たり前だ。

あなたの持つスマホやパソコンはもちろん、食品監視システム、宇宙を知り、『私たちは何者か』を探す すばる望遠鏡にもカメラは使われている。

今日生きるための飯を作るわけでもない画家の道具がいまや宇宙へと。

【他の高度な知能を有する動物に比べて、ヒトは特に遊びが多様化・複雑化しており、生物として成熟した後も遊びを多く行ない、生存にはまったく不要と思われるような行動も多く見受けられる。これを他の動物ないし生物との区別と捉える考えがある。遊びは大きな文化として確立しており、また商品の売り手にとっても市場を左右する要因としても重要である。個人の日常化した遊びを特に趣味と呼ばれる。訓練や学習など、他者から強要されることに苦痛がともなうこともある営みも、遊びのなかで習得していくことは楽しいとされ、それゆえ、これらに「遊び」の要素が取り入れられることがある。 ホイジンガは著書『ホモ・ルーデンス』で、子供の遊びだけでなく、企業活動、議論、戦争、人間の活動のあらゆる局面に遊びのようなルールと開始と終わりのあるゲーム的性格が見られると指摘し、「人は遊ぶ存在である」と述べた。フリードリッヒ・シラーも、「人は遊びの中で完全に人である」という有名な言葉を著書『人間の美的教育について』において残している。】

人間以外の動物の遊び

【遊び行動は、高度な知能を具えた動物において、成長途上にある個体に多く見られるほか、成熟個体にも少なからず見られるものである。 これは、動物が生きてゆく上で必要な身体能力(筋力・心肺能力〈持久力〉・運動能力等を意味する体力、免疫力等を意味する基礎的体力)・知識・経験などを、おのずから習得する、あるいは鍛錬するために具わった性質と考えられる。動物は遊びのなかで狩りやコミュニケーションの方法を学んでゆく。】

f:id:ssbunana:20190821161829j:plain

本能に裏打ちされた遊び 犬たちは棒切れで遊びまわり、それとは知らぬまま、生活に欠かせない運動能力や狩りの技術の習得あるいは鍛錬に励む。ここでは棒切れが遊び道具であるが、狩りをする野生動物であれば獲物がそれに当たることも多い。

遊びとは、それを通じて、有用なものを手に入れる行為のようだ。

確かに、私の人生において、遊びは様々なモノを与えてくれた。つみき、デュエマ、オセロ、将棋、サッカー、しりとり、スマブラ…無数の遊びはコミュニケーション能力や空間認識能力、様々なものを与えてくれた。

面白いから、遊ぶ

非常に読みやすくわかりやすい論文があったので是非

https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/3149.pdf

くっそ雑にまとめると

エリスさん

「人はみな適度な緊張や情報負荷を欲しているよ。」

チクセントミハイさん

「挑戦する負荷が自分の能力より大きすぎると不安や心配になる。逆に技能が負荷に対して大きいと退屈や不安になるね。能力と難易度が釣り合った状態で、人々は仕事や危険、緊張すらも楽しめるよ。」

二人とも

「適度な情報負荷、そこに”面白さ”や”楽しさ”があるよ。」

追い出し部屋は効果的

 

『遊びは、現実から隔離されてるよ。複雑な日常生活から、いらない余分な情報を排除することで、情報負荷を減らしてるよ。』

盾・未確認ブライゼシュート、攻撃!ガード!掴み!じゃんけんだぁぁうぉぉぉ

 『未確定の活動は、情報負荷を増やす複雑化だよ。確定してないからより良い結果を求めて情報を増やし、心地よい情報負荷まで複雑化するよ。』

 公開領域のカード暗記。理論に裏打ちされた択、ライン管理

『フィードバックがないと面白くないよ。現実の生活では、フィードバックが時間をかけて戻ってきたり、紆余曲折したり、そもそも戻ってこないことも。』

数学の勉強が何の役に立つってんだい!➡プログラミングでバリバリ使うやんけ…もっと勉強しとけば…

『遊びでは結果のフィードバックが直接に、素早く、ほかの行動結果と混ざらず戻ってくるよ。』→勝敗、ダメージ

『最適な情報負荷と結果のフィードバックは、現実よりも、遊びの世界において、より容易に得られるよ。』

 

新たな疑問

子供の時は面白かったものが、大人になるとつまらなくなるのは、その遊びで実現しうる情報負荷が精神の発達に伴う最適な負荷から乖離してしまうから?

賭博遊戯にお金を長い間つぎ込む行為が批判されるのは、社会的に淘汰されるべきだから?

 持論

笑われるかもしれないが、自分はスマブラをする上で明確なゴールがあります。それは、すべての人が同じ強さになり、もはや技術など介入する余地もなくなり、単なるじゃんけんへと昇華(いや退化か笑)させ、より高次の人生へ目をむかせたいです。五目並べは、今ではほとんど誰も遊んでません。1899年に必勝法が発見されているからです。(連珠という違うゲームへと進化した)これはつまり、人間が遊びを通して、人間の限界を引き上げたということ。 いずれスマブラも単なる運ゲーと化し、それまでの過程で得た智慧が、画家の道具が宇宙を見つめるように、スマブラも人類の壁を”smash”してくれますように。

 

こいよ、20XX年。

用語:20XX - スマブラDX wiki